「ノマドってメリットあるの?」、「ノマドは興味あるけどデメリットはないの?」、「ノマドするには何が必要?」などと「ノマド」という働き方に興味を持っている人は多くいるかと思います。
また、会社でも「ノマド」という働き方を検討しているけど、「メリットやデメリットがわからない」、「セキュリティは大丈夫?」などと会社内で働き方改革を進めている部署の人も多くの悩みを抱えているのでは無いかと思います。
今回はそんな「ノマド」に関する悩みや実践する上での注意点、メリット・デメリットなどを以下の流れで解説したいと思います。
1.ノマドとは
2.ノマドのメリット
3.ノマドのデメリット
4.ノマドを実践する上での注意点
4.1個人での注意点
4.2企業としての注意点
5.まとめ
この記事を読むことでノマドの概要からメリット・デメリット、運用する上での注意点などが理解できます。
私自身、会社に所属していますが基本はノマドです。
なので月に1回〜2回ほどしか会社には行きません。
勤務地は沖縄なのですが沖縄で私のように会社に所属している状態でほとんどノマドという方は聞いたことがありません。
なので割と他とは異なる働き方改革を実践しているという自負はあります。
ぜひ、検討されている方はご覧いただき自分にとって何がベストな働き方かを考えてみて実践してください。
1.ノマドとは
ノマドは英語でNomadと綴ります。その意味は遊牧民です。
遊牧民は移動しながら生活をする人々のことを指します。
なので最近話題になっているノマドもしくはノマドワーカーとは会社だけで仕事をするのではなく、カフェ、自宅、コワーキングスペース、シェアオフィス、レンタル会議室などあらゆるところで仕事をする人のことを指します。
ノマドやノマドワーカーに明確な定義をする必要性はないかと思いますが、基本的には職場やオフィスだけでなく自分の都合が良い場所を適宜移動しながら働くスタイルの人と捉えて問題ありません。
そんな私もノマドワーカーで月に1回〜2回は職場へ行きますが、それ以外は自宅やカフェなどで仕事をすることが多いです
2.ノマドのメリット
そんなノマドですがメリットがいくつかありますのでご紹介します。
■交通渋滞に悩まされない
私は沖縄で生活をしているのですが、沖縄は車社会です。
なので朝の出勤時間帯、帰宅時間帯は非常に渋滞します。渋滞していなければ30分ぐらいで着く場所も交通渋滞が発生すると普通に1時間〜1時間30分かかったりします。
特に朝の交通渋滞は遅刻を意識してイライラすることが多いと思います。イライラすることは精神衛生上も良くないですし、事故を起こしてしまう可能性もあります。
■満員電車に悩まされない
東京とかだとテレビでもよく満員電車の様子が放送されています。
ノマドをすることで満員電車に悩まされることもありません。
普段、私は沖縄なので東京の満員電車はほとんど体験したことがありませんがあれはストレス以外なにも生まれないと思います。また女性だと痴漢などの被害にも合ってしまう可能性があります。
■他の人との交流
最近では社員をシェアオフィスに行かせてそこでノマドワークする人も増えてきています。
シェアオフィスを利用するメリットとしてはまったく別の業種や仕事をされている方と交流を図ることができます。
そうすることで新しい商品やサービス開発のアイデアが生まれたり、交流した人から仕事を依頼されたりというようなメリットがあることから最近少し話題になっています。
■プライベートの時間を確保できる
すべてのノマドワーカーがそうではないと思いますが、裁量労働制を取っている場合は割とプライベートの時間を確保できると思います。必ずオフィスに行かなければ仕事ができないような人は移動時間なども考えるとプライベートの時間を確保するのが難しいです。ですが私のようなノマドワーカーは例えば午前中は私用で役所や病院へ行き、帰りにカフェで午後の仕事をするというようなこともできます。実際に私がそのような働き方です。
普通の会社であれば午前中に役所や病院へ行くとなると半日有給などを使う必要があると思います。
それって有給消化の方法としてはあまり良い使い方ではないと個人的に思っています。
今回はいくつかメリットを挙げましたがその他にもいろいろなメリットがノマドにはあります。続いてはデメリットをご紹介します。
3.ノマドのデメリット
世間一般的には以下のようなものがノマドのデメリットとして考えているようです。
■社員がちゃんと働いているかわからない
これをデメリットで挙げている事自体が私にはよくわかりません。ですがノマドの推進を検討している会社とかの話を聞くとこれをデメリットに挙げているところがあったりします。
私からすると「じゃ会社にいれば真面目に仕事をしているのか?!」と思ってしまいます。
何らかの仕事をするときには必ずと言っていいほど何らかのアウトプットや成果物が必要になるはずです。
営業とかだと売上などの数字も1つの成果物として捉えることができます。
このあたりの成果や成果物は何らかのIT技術を導入していればわざわざ事務所に居て報告する必要はないはずです。
なので私としてはデメリットにならないのでは?!と思っていますが世間一般にはデメリットとして考えられているようなので挙げさせてもらいました。
■情報漏えいの可能性がある
ノマドワーカーは外出先で仕事をしているのでPCやスマホを紛失してしまったなど情報漏えいが起きてしまう可能性は少なからずあります。ですがこれは後ほどご紹介する注意点などをしっかり運用することでかなりの割合で防げると考えています。
■ネット環境が必要になる
ノマドは外出先でネットワーク環境が必要になるため、ポケットルーターやスマホのテザリングなど何らかのネットワーク通信媒体が必要となってきます。
その通信端末を準備するためのコストがどうしてもかかってしまいます。
私がノマドのデメリットをあまり感じていないので説明することが少いですが、ノマドのデメリットはこんなところだと思います。
4.ノマドを実践する上での注意点
そんなノマドですが実践して行く上ではいくつかの注意点があります。
注意点は個人として考えるべきのもの、企業として推進するときに考えなければいけないものなどがあります。
それぞれご紹介します。
4.1個人での注意点
■Free(無料)のWifiなどにつなげない
これは基本的ですがカフェなどに設置されているFreeWifiには繋げないでください。
会社から支給されているポケットルーターやスマホのテザリングを利用してください。
FreeWifiは不特定多数の人が接続しますのでセキュリティ的にリスクがあります。
中には悪さをしようとする人もいる可能性があるため基本仕事では使わないでください。
■PCやスマホはロックを必須にする
会社から支給されているPCやスマホは必ずロックをかけてください。
そうすることで万が一、紛失してもロックを破らないかぎり中の情報へアクセスすることができません。
■のぞき見防止シートを利用する
PCやスマホには第3者がのぞき見できないようにシートを貼ってください。
そうすることで作業に集中して周りの人の行動に意識を集中しなくても画面に映し出されている情報を見られる可能性が激減します。
4.2企業としての注意点
■ルールを作る
支給したPCやスマホは必ずロックをかけることを社内のルールとして徹底することが重要になります。
これは万が一、紛失したときに情報漏えいする可能性を低減できます。
また、情報保護方針や個人情報取扱規程などの各種ルールも整備した方がよいです。
■社員教育を行う
定期的に情報セキュリティに関する教育、研修を社員向けに行う。
どんなにハードウェア、ソフトウェアを使ってセキュリティを高めても最終的には人の道徳やモラルの部分になります。
たとえばPCの画面を個人のスマホで写真撮影をして第3者に送る行為は防ぎようがありません。
これはノマドだろうがオフィスで仕事をする人だろうが関係ありません。
なのでしっかりと社員教育を行うことが重要です。
場合によっては情報漏えい行為をした人に対して損害賠償請求を行うことができるというような雇用契約書にしても良いと思います。
■評価基準を見直す
ノマドにするとオフィスにまったく寄らない人なども出てきます。
オフィスに来ていないからと上司の独断と偏見で評価が下がってしまうような仕組みはなくした方がよいです。
そうしないと会社としてはいくらノマドを進めても、評価が下がるのであれば皆オフィスに行って仕事をします。
仕組みと合わせて管理職やマネージャー職の教育も必要になります。
ざっと私がノマドを実践している中で感じた個人や企業としての注意点をまとめました。
5.まとめ
ノマドにはメリット、デメリットがあります。ですが朝の交通渋滞、満員電車はストレスだけでなく機会損失および時間無駄遣いにもなります。
とくに沖縄は車社会で交通渋滞になると通勤時間が大幅に伸びます。
それよりは自宅で移動時間分の仕事をしてもらったほうが企業としての生産性向上、社員のストレス軽減、通勤交通費の削減などが図れるのではないかと思います。
ぜひ、ノマドやノマドワークをポジティブにとらえて社内もしくは自分の働き方として推進して頂きたいと思います。