タダで仕事はするな!【正しく対価をもらうべき理由】

ITシステムの提案をしているとよく以下のことを言われたりします。

・価格安くできない?
・高すぎない?
・タダでできない?

結論から言うと安くする必要もないし、ましてやタダで仕事をする必要は無いです。
ボランティアであれば当然金銭を受取るのは良くないと思いますが、仕事の場合は話が別です。

とくに会社経営している人はご存知だと思いますが、人を雇う費用、設備にかかる費用などいろいろな費用が毎月発生します。そんな中、タダで仕事をしていると経営できません。

また、個人事業主など個人で仕事をしているときも正しく対価をもらうべきだと私は考えています。
今回は正しく対価をもらうべき理由やそのメリットをご紹介したいと思います。

1.タダや格安料金を要求してくる人について
1.1「技術」という価値を理解していない
1.2「時間」を理解していない
2.タダや格安料金で仕事をしていけない理由
2.1責任が生まれない
2.2低価格競争が生まれてしまう
2.3お互いの成長を阻害してしまう
3.まとめ

今回の記事を読むことで「技術」や「時間」に対する価値が理解できます。
ぜひ、ITシステムの提案をしている新社会人やフリーランスの人は意識をしてほしいと思います。

1.タダや格安料金を要求してくる人について

世の中にはサービスやモノの提供を受けているのに「タダ」、「低価格」を要求してくる人たちが一定割合います。
この前、とある集まりで居酒屋に行ったときに平気で店員さんに「無料でサービスとか無いですか?」
という人がいてビックリしました!笑

お店からサービスとしてドリンクやフードが提供されるならわかりますが、お客さんの立場でそれを要求するのは非常におかしいな〜と感じました!

「無料サービス」を要求するのが1人や1組であればいいですが、これがすべてのお客様に要求されると経営なんてできませんよね?!
そのような無茶な要求をしてくる人は以下のことが理解できていない可能性が高いです。

1.1「技術」という価値を理解していない

仕事をする上では何らかの技術を皆さんは身につけていると思います。

例えば
・ワード、エクセルの使い方
・プログラミング
・クロージングスキル
・コミュニケーションスキルなど

これらをタダで身につけていないと思います。
フリーランスの方は学校やオンラインスクールで学んだり、会社に勤めている人は会社負担でセミナーに参加したりして日々自分自身が成長するために時間やお金を使っています。

「タダ」や「低価格」を要求する人はこのことを理解していません。
自分自身も会社負担でセミナーへ参加したり、書籍を購入したりして成長するために時間とお金を使っているはずです。
ですが提案時や見積提出時にはそのことをすっかり忘れてしまっています。

1.2「時間」を理解していない

2番目に「時間」を理解していません。

基本的に何らかの仕事や作業を自分ではなく他の人に依頼する理由としてはスピードです。
例えばシステム開発にしてもIT企業ではない企業が自分たちでシステムを作ることは可能だと思います。
ですがプログラミング、サーバー、ネットワーク、データベースに関する知識を学びながらシステム開発をしなければいけなく物凄く時間がかかってしまいます。

なのでIT企業へシステム開発を依頼します。
そうすることで自社で開発するときに比べて圧倒的に早くシステム開発ができます。
言い換えると時間をお金で買っているわけです。
「タダ」や「低価格」を要求する人はこのことを理解していません。

2.タダや格安料金で仕事をしていけない理由

私が「タダ」や「低価格」で仕事をしていけないと感じている理由は以下3つです。

2.1責任が生まれない

基本、「タダ」、「低価格」になると契約書も締結しないはずなのでお互いに責任が生まれません。
責任が生まれないということは仕事に対してお互い緩い関係になります。
私自身も無料でITシステムの相談などにのったことがありますが、その場合はとくに期限も決めずに空いている時間に調査したりアドバイスしたりと中途半端な状態となっていました。
仕事をする上では単なる仲良しこよしではうまくいかないことが多いです。
なのでなるべくお互いに責任が生まれるような仕事の仕方をしたほうがよいです。
責任を生むためにしっかりと対価を受取る必要があるというのが私の考えです。

2.2低価格競争が生まれてしまう

「タダ」、「低価格」でサービスを提供していると競合とも低価格競争が生まれてしまいます。
そうするとその業界全体が低価格競争となってしまい業界全体が苦しくなってきます。
良い例としては牛丼業界ではないでしょうか?
牛丼1杯の価格はほぼ横ばいですが人件費、施設の賃貸料は上がっています。吉野家も赤字ということでニュースになっていましたが必然的なことだと思います。
収入である対価は変わらないのに支出である人件費や賃貸料は上がるととうぜん赤字になってしまいます。
そのような低価格競争業界にならないようにしっかりとした対価を受取る必要があるというのが私の考えです。

2.3お互いの成長を阻害してしまう

「タダ」、「低価格」でサービスをしていると売上、利益が減ってしまいます。
そうすると関連して従業員の教育費や成長に投資するコストが減ってしまいます。成長に投資できないということは成長スピードや度合いが低くなってしまいます。
成長度合いが低くなってしまうと顧客へ提供するサービスも成長度合いが低くなってしまい、結果としてお客様の成長も低くなってしまうというのが私の考えです。

3.まとめ

今回このような記事を書いた理由としては「タダ」や「低価格」で受注した場合、お客様もベンダー側も不幸になることが多かったためです。なので新しく社会人になった方でお客様に提案する立場にいる人は今回のことを理解していただきたく記事にしました。

ただ、PayPayやLINEPayの還元サービスなどは企業としてシェア獲得のための戦略などもあるため企業として何らかの戦略として低価格提供やタダで提供する場合もありますのでそこは注意が必要です。