ビジネススキルで必須!【決算書の読み方】その三

ビジネススキルで必須!【決算書の読み方】その三

 

昨日は決算書の読み方ということで以下説明しました。

・ビジネススキルで必須の貸借対照表

ビジネススキルで必須!【決算書の読み方】その二

今回は「キャッシュフロー計算書」になります。

この記事で「キャッシュフロー計算書」を理解することができます。
キャッシュフロー計算書は前に紹介した2つの資料と同じく重要な資料です。
これを理解することでビジネスパーソンとして成長できます。

ビジネススキルで必須のキャッシュフロー計算書

これまで勉強した損益計算書、貸借対照表には1つ欠点があります。

「お金の実際の動きがわかりません」

キャッシュフロー計算書ではお金の動き(資金繰り)がわかります。
なので「黒字倒産」しないためにも作成した方が良いです。

東京商工リサーチの情報だと
2016年に倒産した544社うち半数黒字倒産という情報もあります。

売掛金、買掛金は世間でよく言われている「ツケ」です。
例えば居酒屋で考えてみましょう。

2019年8月お客さんに10万円分の食事や飲み物を提供しました。
売掛金はその10万円を2019年9月末など請求します。

8月には売上としてPLやBSに記載されます。
ですが現金は入ってきません。
なので商品は売れたのにお金が入ってきていない状態になります。

これが規模が小さく少額であれば問題ありません。
ですが人気が出て、繁盛すると手元に現金がなければ経営が難しくなります。
そのためにも資金繰りを管理する必要があります。

「売上=手元にある現金」ではありません。

ここが重要です。
実際のお金の動きを知るために「キャッシュフロー計算書」を作成します。

キャッシュフロー計算書は別名CSとも呼ばれます。
CashflowStatementの略称です。
キャッシュフロー計算書は大きく3つの区分に分かれます。

営業CF(キャッシュフロー)

稼げているか?の指標
+の場合:ちゃんとお金が入ってきているのでOK
ーの場合:事業するだけでお金が出ていくのでNG

投資CF(キャッシュフロー)

投資しているか?の指標
+の場合:売上等の向上のために投資が出来ていない可能性があるのでNG
ーの場合:成長するために投資が出来ている可能性があるのでOK

財務CF(キャッシュフロー)

会社として余裕があるか?の指標
+の場合:借入金などが増えている可能性があるためNG
ーの場合:買入金残高を減らしている可能性があるためOK

健全な状態だと営業CFから入ったお金を投資と財務に上手く回せる状態になります。
営業CF、投資CF、財務CFの状況によって8パターンに分けることができます。

財務三表のおさらい

事業の流れは以下と説明しました。

①お金を集める

②投資

③商品を売る

④利益を出す

貸借対照表は①と②、損益計算書は③と④にフォーカスした資料となります。
ただ貸借対照表や損益計算書では実際のお金の動きがわかりません。
そのために「キャッシュフロー計算書」を作成します。
CSでは営業CFからキャッシュインしたものを投資CF、財務CFへ回していくのが理想的です。

経営者にとっては「お金の流れを知り経営判断に活かす」ことが重要となります。
そのためにも財務三表の基本は理解しなければいけません。
ですが経営者だけでは会社は上手くいきません。
なのでビジネスパーソンとしても財務三表の基本を理解することは大事です。

まとめ

ここまで財務三表の概要を説明してきました。
財務三表は以下の3つです。

・損益計算書
・貸借対照表
・キャッシュフロー計算書

また、それぞれの目的は以下です。

損益計算書:利益を計算するため
貸借対照表:お金をどう集め、どう投資しているか把握するため
キャッシュフロー計算書:実際のお金の動きを理解するため

ぜひ、ビジネスパーソンとして基本を身に着けましょう!

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