最近、増加中のヴィーガンとは?!【完全菜食主義】

最近、非常に話題になっている「ヴィーガン」!
「ヴィーガン=完全菜食主義」という意味なのですが、最近ではヴィーガン人口も欧米を中心に増加しているそうです。

そんな話題の「ヴィーガン」ですが、「ヴィーガンって何?」、「ベジタリアンとの違いは?」、「日本にもヴィーガン料理屋ってあるの?」などいろいろとヴィーガンに対する疑問を持たれている方が多いと思います。

今回は「ヴィーガン」について説明します。

1.ヴィーガンとは
2.ヴィーガンとベジタリアンの違い
3.国内のヴィーガン需要と飲食店
4.まとめ

私自身、最近たまたまランチで入ったお店でタコライスを食べました。細かくメニュー標記を見ていなかったのですが、タコライスは通常ひき肉が利用されます。
ですがそこで食べたタコライスはひき肉が一切使われていないということを後で知りました。それぐらいひき肉として違和感がなかったです!

案外ヴィーガン料理も悪くないなと個人的には感じましたし、完全にヴィーガン食にするつもりはありませんが美味しいものは食べてみたいなという風に思っています。
なので今回は最近増えているヴィーガンの概要や国内需要、オススメ店舗をご紹介したいと思います。

1.ヴィーガンとは

ヴィーガンとは「完全菜食主義」という意味で肉や野菜だけでなく、卵、牛乳、はちみつといった動物性食品を一切取らない食事習慣のことを指します。
また、中には食事だけでなく「服」にも取り入れている人がいます。
「服」にも取り入れている人は「ウール」や「毛皮」、「革」など動物から作られる服は一切着ないようです。(エシカル・ヴィーガンと呼ぶそうです)

そんなヴィーガンですが最近では欧米を中心に以下の理由などから増加傾向にあるそうです。

動物愛護

肉などを料理として提供するためにはどうしても動物の命を殺すことになります。
動物も人間と同じで生き物なので殺してまで食すのはどうか?!という愛護の観点。

環境問題

地球温暖化も非常に懸念されている中、畜産物を加工する工程ではどうしても環境負荷が起きてしまいます。
水・土の利用、温室効果ガスの排出などにより環境悪化を懸念。

健康意識

欧米では肥満や糖尿病などの各種疾患を抱えている人が多く、疾患リスクの低減などを考慮した健康改善。

上記の理由から増加傾向にあるヴィーガンですが欧米各国では以下の状況になっているようです。

アメリカ

35歳未満の若者を中心に増えており、2013年では2.5%ほどでしたが2017年には6%まで増加して現在は約2000万人のヴィーガン人口にまで増えているそうです。

ドイツ

ヴィーガン人口の割合が高い国で全人口の10%、ベルリンに至っては15%がヴィーガン人口とも言われています。

イギリス

ポール・マッカトニーが提唱している「ミートフリー・マンデー」の影響もあり、2012年から約4倍ほど増加して今では約54万人の菜食主義者がいるそうです。

と欧米を中心に少しずつ増加傾向にあるヴィーガンですが、よくあるのがベジタリアンと何が違うの?
ということです。続いてはその違いをご紹介します。

2.ヴィーガンとベジタリアンの違い

簡単に違いを説明するとベジタリアンは「肉や魚を食べない」、ヴィーガンは「卵、乳製品、はちみつ」など動物が作ったり・生み出したりするものも食べないということです。
厳密に言うとベジタリアンの細かい分類としてヴィーガンが存在するような感じです。

■ベジタリアンの種類
・ビーガン:植物性食品だけを食べる
・ラクト・ベジタリアン:植物性食品と乳製品は食べる
・ラクト・オボ・ベジタリアン:植物性食品と乳製品、卵は食べる
・ペスコ・ベジタリアン:植物性食品と魚、卵、乳製品は食べる

また、ビーガンの中でさらに細かく分類されます。

■ビーガンの種類
・エシカル・ビーガン:食品だけでなく、レザーや毛皮などの動物製品も使用しない
・ダイエタリー・ビーガン:衣料品などにはこだわらないが、動物性食品を口にしない
・フルータリアン:果物など収穫により植物を殺さないものを食べる

なのでヴィーガンはベジタリアンの1種ということで理解してください。

3.国内のヴィーガン需要と飲食店

欧米で増加中のヴィーガンですが、日本では約4.5%がヴィーガン人口と言われています。(2017年情報)
なので500万人を超えるぐらいの方がヴィーガンやベジタリアン人口となります。
世界に比べるとまだまだ少いです。

日本ではもともと長寿国ということも、欧米諸国に比べるともともと食べているものが体に良いものだったので健康への意識が低かったり、日本食は魚が代表食材でもあるのでそのような理由からまだ普及していない状況と思います。

ですが最近では食が欧米化したり、ネットなどの情報も簡単に入手できるためヴィーガンやベジタリアンは今後増えていくことが予想されます。
実際に日本ベジタリアン協会のサイトで確認すると割と多くのお店が掲載されています。

日本ベジタリアン協会レストラン情報

 

また、私が済んでいる沖縄県でもヴィーガン店舗が増えており、現在では40店舗ほどあり「沖縄ヴィーガン協会」の設立も計画されているそうです。
なので今後は需要増加に伴い、代替肉やQuornのような人口肉の需要も増えてくるのではないかと思います。そこは新しいビジネスチャンスになりそうです。

1つだけ私が冒頭に書きましたタコライスが食べられるお店が「樂園カフェ」というカフェです。
沖縄県の久茂地にありますリウボウの2Fにあります。
ひき肉の代わりに島豆腐を使っているようで、こちらもヴィーガン料理に該当するかと思います。

■アクセス

■ベジタコライスボウル

沖縄ヴィーガン料理。沖縄県那覇市久茂地の樂園CAFE。ベジタコライスボウル

4.まとめ

ヴィーガンが少しずつ普及しています。普及すること自体は問題視していないのですが、中にはその思考を他人に強要したりする人もいるそうです。
また、欧米ではヴィーガンやベジタリアンの方が肉屋を襲う暴動まで起きているとのことです。
これは非常に良くないです。
仮に暴動で人が亡くなるようなことが起きてしまうと、ヴィーガンの根本である生き物を殺さないという考え方に反すると思うのでそこは冷静に人それぞれ違うということを認識してほしいと個人的には思います。

そんなヴィーガン料理ですが食べて美味しいと思うものは食べて、自分に合わないと思ったら今までの食生活で良いと思います。
これが宗教的な考えに近くなると争いも起きてしまうので、そうならないことを個人的には願っていますし何か新しいビジネスチャンスにできればと考えています。