こんにちは!
昨年の話になりますが、MicrosoftFlowのアップデートがありました。
最近とある案件でFlowを使う機会があり気づいたアップデートでした!
アップデート内容
今までに一度でもFlowを作ったことがある方はご存知だと思いますが、Flowでは所有者を設定することができます。
所有者になればFlowを編集したり、Flowでメール送信するときにメールの送信者として設定することができるようになります。
今までのFlowは所有者にユーザやセキュリティグループを設定することができました。
ですが、今回(2018年5月)のアップデートでOffice365グループ、SharePointのリストを設定することができるようなりました。
Office365グループは今までのセキュリティグループと同じような使い方になります。
1ユーザずつ所有者として追加する場合、ユーザ数が多くなれば手間がかかりますがOffice365グループとユーザを紐づけておけばOffice365グループを所有者として追加するだけで設定が完了します。
で今回、特にご紹介したいのがSharePointのリストです。
所有者としてSharePointリストを設定すると以下のようなワークフローを作ることができるようになります。
例)2つのリストとリストに対するXユーザの権限が以下のようにあったとします。
リストA:Xユーザは権限あり
リストB:Xユーザは権限なし
上記のような状況でリストAとリストBを利用したFlowを作成しなければいけない場合、XユーザはリストAの権限はもっていますがリストBの権限はもっていません。なのでリストBに対して何らかの処理を行おうとしても処理ができません。
ですが、Flowの所有者としてリストA、リストBを追加することでXユーザは権限をもっていないリストBに対してもアイテムを作成するというようなFlowを作ることができます。
今回のSharePointリストを所有者として追加することで以下のような使い方をしている場合にFlowが適用できるのではないかと思います。
■営業部署で商談情報を共有するための商談リストを利用しており、アクセスは営業部署に所属しているユーザのみ
■総務部部署で請求書を作成・共有するための請求書リストを利用しており、アクセスは総務部部署に所属しているユーザのみ
上記の場合、今までは商談完了して請求書を発行するタイミングで営業から総務にメールやチャットで連絡して請求書情報を作成していたが、Flowを使い商談が完了したタイミング(商談リスト側で完了を識別するためのフラグをもうける)で自動的に請求書リストに請求に関わるデータを自動的に作成といったようなこともできるのではないかと思います。